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SHIBUYA ART AWARDS 2015
大賞 Winner
SCALE
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今村有策賞
Door
人、声。そして色、形の行き交う「都会」
そんな渋谷でうまれる、私と町の間にある一線
時々、脳の中の時間の速度かわるように、どこか外からその世界をみているような
その一線があるから、渋谷はつねに渋谷なのだ
渋谷は生きている
(作品説明)
英国から帰国し1年ぶりに渋谷に降り立った時の感覚を忘られなかった。ロンドンの中心地、そして東京の中心地。それぞれ違い、伝わるものも違う。ただ1つの共通点は、ふと自分と都会の間に現れる一つの線。そして、それがとても大事だということ。人間と異なる生態系の鳥のくちばしを纏い、現実と外とのボーダー(境界)を表現。現実と脳の時間の速度が変わるあの感覚に近づくためのマスク。 -
小山登美夫賞
うじゃごちゃ
私の中の「渋谷」は拒む事も否定する事も無いし何でも受け入れる代わりに良くも悪くも野暮ったい街。
いつも何となく存在している様な似た雰囲気の人がごった返していて真っすぐ進めない。
急いでいるのでイライラする。
何だかスッキリしない。
その「渋谷」を布でうじゃうじゃごちゃごちゃと重ったらしく表現してみたいと思いました。 -
綛野匠美賞
心
本来無機質なモノである渋谷の街を、感情や心臓といった生物的な観点から切り取りました。
赤は荒々しく変化を求め、最先端を貪欲に吸収していく情熱。青は内に秘める鼓動、そして今後どのような進化を遂げるか未だ誰にも分からない、得体の知れない不敵な存在感。
また、この2色は心臓の動脈と静脈を象徴しており、世界中から集まる人々や物、文化が渋谷というひとつの生命体の身体を巡り、血肉となり、新たな解釈を経て、未だ見ぬ進化への胎動を始めた様子を表しています。
これらが織り成す、未完の構造物は、触れたものを独自の解釈で取り込み、柔軟に形を変え、尚も進化を続ける、渋谷が秘める無限の可能性を示しています。 -
区長賞
暗渠、渋谷川
渋谷の地下には川が流れているというのを聞いて、都市開発・文化の発展に伴い、地上から消えた渋谷川にかつては住んでいたであろう魚たちをイメージして描いてみました。魚の体の半分は渋谷の象徴でもある若い女性、髪型は、現在渋谷川の上に建っている東急のロゴをイメージ。川の流れと、渋谷のネオンを表わすおびただしい色の点々。 -
優秀賞
息吹
「絶望的な気持ちの時でも、まだ希望があると信じることで、折れずにいられる」という状態を、表現しようと試みました。
この絵の「花」は、実在する花ではありません。心に抱いている、何らかの想いの象徴として描いています。
命があり、形があるものは、永遠に変わらず存在することはできないけれど、そこに存在したという事実は残る。ボロボロになっても、誰に言わなくとも、心の中に大切にしたいと思う信念を持つことはきっと意味がある。
時に壁にぶつかったときも、できるだけ強く生きていきたいと願う心の様が、少しでも表現できればと思います。 -
優秀賞
渋谷
様々な想いは全て糸で繋がっている渋谷 -
優秀賞
街に泳ぐ
人の手で選別しないとフナに戻ってしまうという儚くも美しい金魚。街に集うひとびとも、寄せては返す波にのまれ、渋谷の街の夜景に消費されていく。
一匹の金魚のように。 -
渋谷芸術祭特別協賛者賞
キラキラ目ん玉BODY SUIT
人のエネルギー、情報に溢れ、常に新しいトレンドや文化を開拓してきた渋谷。この街を行き交う女子達の目は皆、未来への夢や野望に溢れ、キラキラと輝いています。彼女達の夢の成功は、今回の展示場所である渋谷ヒカリエの新たな創造・発展へと繋がっていくはずです。キラキラ輝く彼女らの瞳を詰め込んだこのBODY SUITは、渋谷ヒカリエを行き交う、夢の実現へ奮闘するすべての女子達に贈る作品です。 -
渋谷芸術祭特別協賛者賞
しぶやぱらだいす
あらゆる文化がごちゃまぜになって新しい文化を生み出す、SHIBUYAの楽しい部分を描きました。
さらに、絵の中にハチ公やモヤイ像のデフォルメや、漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字・数字の「SHIBUYA」を忍び込ませています。SHIBUYAに遊びにきて新しいものを発見する感覚で、私の絵も楽しんでもらえたらと思います。るんるん!
入選作家Nominate
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鈴木 たかのり
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井戸 豊子
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西野 水穂
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中島 アスラ
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布目 千加子
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岸 勇樹
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かみやかや
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高野 七重
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赤星 武
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Roo Chang
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川村 さやか
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奥寺 正美
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さいとうゆうや
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羽室 文乃
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幸田 泰仁
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福岡 祐理
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赤松 愛子
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TomokoSuzuki
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梅津 秀行
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ゆうすけ
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金田 仁
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岡部 清香
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Coharu
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yamamoe
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アユミツカゴシ
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柴田 久美
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関 陽
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Kasia Mochi
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田口 綾子
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森 今日子
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KAOL
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Choi Bang Sil
画面に近寄って凝視しないと、一見何が描かれているか分かりにくい、さらに人の手で作られたものかデジタルか判別しにくいような作品を作っています。
地方で生まれ育った私にとって、東京渋谷はテレビやネットの中に広がるデジタル世界という観念をずっと持っていました。しかし実際に見たこの街は、人々の強い思いによって進化を遂げてきた確かに実在する完全リアルなアナログ世界が広がっていました。
ネット社会でモノの実態が見えづらくなっている今、制作を通して何を重視し、認識するか問うような作品でありたいと思ってます。