ARCHIVE

SHIBUYA ART AWARDS 2016

大賞 Winner

ヒト・ヒト・ヒト

久野 彩子 AYAKO KUNO
スクランブル交差点を上から俯瞰で見ていると、ヒトとヒトとが信号機という一定のリズムで制御されながら自分の進みたい方向に歩き始め、ぶつからずに器用に行き交い散っていく。
それぞれがどこかで繫がり関係し、大きな変化を生み出していく縮図のように見える。
260体の様々な動作をしたヒトのシルエットを細い線でつなげ、白いパネルに侵蝕していくように配置し、ヒトが集まり行動することによって元あるものが変わっていく様を表現する。
  • 今村有策賞

    S-shape

    YUMI YUMI
    この作品は渋谷の象徴の一つである「スクランブル交差点」をひとつのかたちとして抽出し、絵画に落とし込んだものである。
    スクランブル交差点には毎日たくさんの人が行き交う。
    この行き交う人々の存在によって「渋谷」というイメージや在り方が出来上がっていったものと私は考える。
    渋谷という街が「人」で出来ているのが目に見えて分かりうる場所を風景ではなくシンプルな記号として提示し、「人」無しではありえないこの渋谷を表した。
  • 小山登美夫賞

    ある世界の始まりより

    水谷 篤司 MIZUTANI ATSUSHI
    私の作品は、上部の着色してる部分は自然的な要素を表し、下の白い部分は人工的な要素を表しています。その2つは人類の進化の中で常に共存し表裏一体となり僕らの住む世界を形作っています。日本の文化の発信地の1つである渋谷は、日々膨大なエネルギーが注ぎ込まれてる。その渋谷で見る風景は長い時間をかけ全て人工的に作られている。それを維持するには、人も自然も大量に消費しその景観が保たれている。
    作品はそのような関係性見つめ、次にまた進化するこの街へのメッセージになればと思う。
  • 綛野匠美賞

    RE-PLAY

    原野 金一郎 KINICHIRO HARANO
    再生。
    動画共有サイトは現在の私達にとって本当に身近なものになった。個人的なアカウントで広告収入を得る者も増えてきた。SNSでも短い動画を目にする機会が増えた。動画はあるシーンを切り取ったものである。ネット空間は「匂い」がない。リアルと嘘が同時に発信されている。視聴者は中間に立つ必要が生じる。100でも0でもない場所。
    半透明な情報。その不確かなRGBをCMYKで物理的に提示する。
    仮想現実と現実。空白と存在。渋谷の街はそういう匂いがします。
  • 区長賞

    TENYAWANYA

    森 今日子 Mori Kyoco
    未来のスクランブル交差点。
    ラッシュ時間、セグウェイのような乗り物に乗って移動する人たち。
    空飛ぶ車、街をうごめく人たち、全てが「てんやわんや」している様子を描きました。
  • 明日の神話保全継承機構賞

    渋谷スクランブル交差点

    中村 直子 NAOKO NAKAMURA
    「The Evolution of the Crossing in Shibuya」
    ー渋谷における進化の交差点ー
    時代の流れとともに、街は姿をどんどん変えていきます。
    渋谷といえば、スクランブル交差点が有名です。
    日本国中、世界中の観光客がカメラで写真を撮るスポットになっています。
    信号が青になり、大勢の人が、一斉に渡ります。
    一度だって同じメンバーで渡ることはないでしょう。
    私はいつもここを歩く度に、時間軸をさかのぼることのない進んでいく時間の流れを感じます。
    いろんな場所からやってきた人たちがたくさんだからこそ、今、たまたま一緒に渡った人たちと同じメンバーで渡ることは二度とないのだろうなと強く思うからでしょう。
    作品はスクランブル交差点を渡る人たちの一瞬の形を描きました。
    これは、描く度に違う形になります。
    時間が経って、時代の流れとともに、渋谷の街も変わってきた、これからも変わっていく姿を重ね合わせました。
    変化は、ある人にとっては、よいことだけれども、ある人にとっては、そうでないかもしれません。
    何がよくて、何がそうでもないか。それは関係ありません。
    進化とはそういうものです。
    だた、私は、渋谷という街は、変化していくのが、似合う街だと思います。
    いつも、あっと、驚くような。作品の中の白いワンピースに書いてある数字は、語呂合わせの「しぶや 428」です。
  • 渋谷芸術祭特別協賛者賞

    primitive babies

    井上 智香子 Chikako Inoue
    まるで無秩序に、自由奔放に、個性豊かな命が渋谷を行き交う。
    それらが何かを求めて入り乱れながらも一つの塊を成した時、全く新しい未来を予感させる、大きなパワーになる事がある。渋谷から発信させられるそんな刺激的なパワーを表現したくてこの作品を制作した。
  • 渋谷芸術祭実行委員会賞

    アナタに会いたくて☆響きあえば力が生まれる

    まじぁと & こーた Majato & Kohta
    下から上に続く一本の帯は、時の流れ 兼 地層のようなものを表しています。広大な宇宙空間・時の流れの中で、この瞬間、私は存在しています。こう知覚している私の中に、全部が広がっている、とも言えます。
    時の流れは一本の線である。リアルはこの瞬間しかない。過去も未来も観念の世界にしか存在しない。この瞬間に、宇宙空間の中の一点、渋谷という場所に立ち、何を感じ、どんな未来を思うのか? どんな過去を思うのか? If you want it.  If we want it. アナタに会いたくて☆響きあえばきっと力が生まれる。
  • 優秀賞

    をんあ

    羽場 正起 MASAOKI HABA
    この「をんあ」とは、「おんな」を変化させて五十音の最後と最初を繋げて『をんあ』とした造語です。昔の文化を現代に新しく発信したいという気持ちから、終わりは始まり、という思いを込めて日本文化の復興と最近の女性の力強さをイメージしています。また枠になっている鱗紋には邪気を払い、生まれ変わるという意味があります。東京の中心地、渋谷から女性の力とともに進化しながらも「古きの良き」という観点を持ちながらも気持ちのよい未来になる事を願って煙のは「吉」の吉祥煙です。
    着物の裾には二羽のコウノトリが未来を予感させています。

入選作家Nominate

  • ELLISON, Nino Nino Ellison
  • 安達 力 Tsutomu Adachi
  • さいとうゆうや Yuya Saito
  • 藤村 幹 MIKI FUJIMURA
  • 森 裕貴 Hiroki Mori
  • 奥田 ナオト NAOTO OKUDA
  • 座古 好乃 ZAKO YOSHINO
  • ベアー BEAR
  • 大平 暁 satoru oodaira
  • 重森 健次郎 Kenjiro Shigemori
  • 高相 眞由子 takaso mayuko
  • 遠藤 加奈 kana endo
  • 夏 愛華 HSIA AIHUA
  • 内山 尚久 Naohisa Uchiyama
  • mika(みか) mika
  • ハイトコ サトカ SATOKA HAITOKO
  • 結佳 YUKA
  • 三隅 幸 Misumi Kou
  • Ochiro Ochiro
  • 平 慎介 Shinsuke Taira
  • ASADA ASADA
  • 玉井 祥子 cyoko tamai
  • 小田 公子 KIMIKO ODA
  • 松本 マニコ MATSUMOTO MANICO
  • グラピンコ Grapinco
  • くまかなえ KANAE KUMA
  • 菅原 一華 Ichika Sugawara